左利きは矯正すべき?左利きのメリットとデメリットや矯正をする方法も紹介

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皆さんは右利きですか?それとも左利きですか?

実は、日本人の10人に1人は左利きと言われています。

ちなみに、歴史上の偉人ではアインシュタインやエジソン、レオナルドダヴィンチ、近年ではビルゲイツなどいわゆる「天才」と呼ばれるような人にも左利きがたくさんいます。

今回は、左利きのメリットやデメリット、そして矯正するべきなのか、また矯正する方法を紹介していきたいと思います。

まず、左利きのメリットとデメリットを紹介します。

左利きのメリット

①脳が活性化する

私たちが生活するうえで身の回りにあるものは大体右利き用で作られています。

そのため、左利きの子どもは、左右の手を使う機会が多いです。

例えば、小学校の時、習字の授業では右手で持たされるなど、右手を使う機会が増えます。

なので、右脳と左脳がバランスよく鍛えられ、脳が活性化されるようです。

②スポーツなどで有利になる

スポーツの場面でも左利きの人は珍しいため、試合に有利になることもあるでしょう。

例えば、ボールを使うスポーツでは、球の回転が逆向きになるため、相手を惑わせることができます。

また、野球でも左打ちのほうがバットにボールを当てやすくなり、三振の確率も低くなるそうです。

③空間認知力が高い

左利きの人は右脳がよく発達すると主張する人がいますが、右脳が発達すると画像や空間などの非言語情報を上手に扱えるようになります。

そのため、頭の中で映像などのイメージがしやすく、空間認知力が高くなるそうです。

左利きのデメリット

①イメージを言葉にしにくい

左利きは右利きよりも言語処理を得意とする左脳を使う頻度が少ないため、言語能力を身に付ける時期が遅くなります。

「言葉がとっさに出てこない」という左利きの人も多いようです。

自分の伝えたいイメージを言葉にするのに時間がかかって苦労している方もいます。

なので、左利きの人はある程度右手も使った方が良いでしょう。

②文房具などが使いにくい

文房具などの身の回りにある道具は右利き用に作られているため、左利きの人にとっては不便なことが多くあります。

例えば、横書きで文字を書くときに手が汚れる、蛍光ペンが使いにくい、左手だとはさみがうまく使えないなどです。

はさみに関しては、左利き用がようやく売られてきたのですが、カッターに関しては左利き用があまり見かけません。

美術の授業でも苦労した人が多いようです。

③自動改札機が通りにくい

駅の自動改札機にある切符挿入口、あるいはICセンサーは右側にあります。

左利きの人が改札を通るときは、左手をクロスさせるか、一旦右手に持ち替えて触れる必要があるため、不便です。

④水道の蛇口

実は、水道の蛇口も右利き用に作られています。

右利きの人に合わせているので右に回すようにひねりやすく作ってあります。

ここまで「左利き」のメリットとデメリットを紹介してきました。

メリットもありますが、デメリットも多いように思います。

まだまだ、左利きにとっては暮らしていく上で、不便なことがたくさんあることが分かりましたね。

では、左利きは矯正したほうが良いのでしょうか。

矯正するにも、メリットとデメリットがあります。

矯正するメリットとしては、右利きのもので生活がしやすくなることです。

現在の日本社会は右利きにとって快適なように作られているので、日常生活がスムーズになると思います。

また、いちいち左利きのものを準備しなくてもいいので、楽になりますね。

そう考えると「矯正したほうが良いのでは?」と思われるかもしれません。

ですが、矯正するデメリットももちろんあります。

あまりに幼いころから矯正してしまうと、右と左を間違えてしまう「左右失認」というのが起きる可能性があります。

また「左右盲」になったり、言葉がスムーズに出てこなくなり、つかえて同じ音を繰り返してしまう「吃音症」になるケースもあります。

幼いころから矯正するとこういったリスクがありますが、矯正するなら10歳以降の方が良いようです。

子どもの右脳と左脳のバランスが取れてくるのが10歳ごろなのです。

また、矯正するなら筆記ができるようにすると良いでしょう。

なぜなら、文字の筆順は左から右が基本的なルールですが、右利きの人を基準に作られたルールで、左利きの人は右から左に書いていいというルールにはなっていません。

また、左利きの人は書いている文字が自分の手で隠れて見えづらくなってしまうので、鉛筆の持ち方が不自然になってしまいます。

そのため、筆記を右手で書けるようにするといいでしょう。

筆記を右利きへと上手に誘導するポイントは「左手で書いちゃダメでしょ!」と叱ることはよくありません。

まずは左手で書けることをよく褒めてあげましょう。

例えば「左手で字が書けるなんてすごいね!ママには絶対真似できないよ!」「右手でも書けるようになったら、両手を使えてスーパーマンみたいでかっこいいね」「もう左手で上手に書けるようになったから、次は右手で書く練習もしてみようか」と誘導すると、子どものやる気をうまく引き出すことが出来ます。

ただし、もう既に左手で文字を書くことが定着している場合、右手で書く練習を苦痛に感じてしまうことがあります。

その場合は、無理に直さない方がよいでしょう。

子どもにとってはストレスとなり、文字を書くことが嫌いになるだけでなく、勉強嫌いになるなど、将来に関わるさまざまな問題が出てくるからです。

利き手は子どもの個性の一つです。

社会生活を送る上で利便性の差はあれど、右利き・左利きに絶対的な良し悪しはありません。

右利きに直したいと考えている親は「絶対に右利きに」ではなく「両手が使えたらより便利」という柔軟な感覚で、子どもに接してあげるとよいでしょう。