ワキガになる人と、ならない人は何が違うのかご存じですか?
ワキガになる人の原因は主に2つあると言われています。
これからその2つを紹介していきます。
原因① 遺伝
個人差はあるものの、実はワキガになりやすい体質というのは、遺伝ではないかという話もあります。
汗を出す汗腺には2種類あり、それぞれで汗の成分が異なります。
ほぼ水分でできてサラっとしている「エクリン腺から出る汗」と、タンパク質、脂肪酸、鉄分、尿素、アンモニアなど、粘り気があり臭いの元となる成分を含む「アポクリン腺から出る汗」です。
エクリン汗腺とアポクリン汗腺の数は遺伝の要素が大きく、アポクリン汗腺が多いほど脇のにおいが強くなるため、ワキガになりやすいのです。
ちなみに、ワキガは優性遺伝であるといわれています。
優性遺伝というのは優れている部分だけが遺伝すると思いがちですが、それだけではなく受け継がれやすいという意味で優性遺伝と言われています。
両親がワキガの場合には、子供に遺伝しやすい、つまり優性遺伝しやすいといわれているのです。
ワキガが子供へ遺伝してしまう確立は片親がわきがである子供の時には50パーセントの確率でわきがになるといわれていますし、両方の親がワキガの場合、子供は80パーセントの確率でわきがが遺伝するといわれています。
しかし、正しく言うと、ワキガ自体が遺伝するのではなくて、ワキガになりやすい汗腺や体質が遺伝するということだそうです。
なので、親と同じ脂っこい食べ物が好きだという子供の場合はワキガになりやすい素質を持っていますから必然的にワキガになる確率が高くなるといわれているのです。
原因② ストレス
ワキガとストレスは密接な関係にあるといわれています。
ワキガに悩んでいる人は、仕事をしていたり学校に通っている人が多いといわれています。
仕事をしている人は、仕事をしている上でストレスがたまっているのが原因でワキガになることもあるといわれていますし、学生の場合でも受験や就職活動などがストレスになり、ワキガになる人が多いといわれています。
これらの人たちの共通することは、ストレスを感じることが嫌だと思っていたり、緊張したりしている精神状態の事が多いといわれています。
それによって汗がでてワキガの原因になるといわれているのです。
以前はワキガに悩んでいなかったのに、職場や環境が変わってワキガになったという人がいるのはこのためです。
ストレス状態にあったり、緊張状態にあるときにはアドレナリンが分泌されてそれによって汗腺も活発に働き出します。
それによって緊張して汗が沢山出てきて、それがワキガにつながるといわれているのです。
緊張しているときや嫌な気持ちになっているときにかく汗は、スポーツなどをしたときにかく汗とは成分も臭いもさらさら具合も違います。
この精神的に汗が出る場合は臭いもしますし、少し粘り気があります。
逆に言えば、ストレスを感じて緊張して汗をかくような環境を作らなければわきがの症状を抑えることができるということになります。
ストレスは、どんな人にとっても良くありませんが、ワキガの人はストレスをためることによってより、ワキガの症状を悪化させていることになりますので、ワキガを悪化させないためにも、ストレスを感じない環境でリラックスしながら生活をするということがとても大切なことだと思います。
ストレスを減らしてリラックスした環境の中で生活して緊張することなく汗をあまりかかなければ、ワキガを抑えることが可能です。
趣味を見つけることもストレス発散になります。
ワキガに悩みすぎてストレスがたまっている人は悪循環になるので、専門のクリニックなどに行き、悩まないようにしたほうがいいようです。
汗を減らせばワキガの予防になると思う人もいるかと思いますが、汗といっても運動の時にかく汗は体にとっていい汗です。
ストレスや緊張したときにかく汗を出来るだけかかないようにして、ワキガの改善に努めるといいと思います。
・ワキガの予防方法
これまでワキガの原因について紹介してきましたが、どうすればワキガを予防できるのか、予防法を紹介していきます。
主な予防法は3つあります。
予防⑴ 食生活
ワキガを改善するには食生活から体質改善を図るという方法があります。
ワキガに効く食べ物として、ポリフェノールが含まれた食品を摂ることが良いとされています。
ポリフェノールには、体臭を抑制してくれる効果があります。
例えば、りんご、緑茶、ブルーベリー、ショウガ、大豆などが挙げられます。
また、アルカリ性の食べ物も、ワキガのにおいが抑えられると言われています。
例えば、梅干しや海藻類などです。
逆に、ワキガに悪い食べ物もあります。
高脂肪、高カロリーのものは皮下脂肪を増やし、アポクリン汗腺の活動を促進させます。
ですから、高脂肪、高カロリーのものは食べるのを控えるようにしましょう。
予防⑵ 飲酒、喫煙を控える
お酒や煙草に含まれるアルコールやニコチンには、汗腺を刺激する作用があります。
そのため、アポクリン汗腺の活動が活発になってしまいます。
ですから、お酒や煙草を控えていきましょう。
予防⑶ 運動習慣をつける
運動して汗をかくと、老廃物が排出されます。
体内の老廃物を排出することで、細菌の繁殖を防ぐことができます。
また、運動習慣を身に着けると、ストレス軽減につながり、疲労臭も防ぐことができます。
ワキガの予防、改善には運動習慣を身につけるといいでしょう。